ストレス解消するよりも、溜めない人になる。効果的な5つの方法でイライラを撃退!


過剰なストレスを感じていても、自分ではなかなか気がつかないもの。でも、イライラ、ピリピリした表情や眉間のシワ、への字口は隠すことはできません。

こんにちは。Runtasticの管理栄養士兼エディターのヴェラです。今日は、みなさんが毎日を心穏やかに過ごせるよう、ストレスを溜めない方法についてお話したいと思います。

大きなストレスを感じると、私たちの体は「闘争・逃走モード」を発動します。すると、アドレナリンやコルチゾールといったストレスホルモンを分泌し、心拍数が急激に上がり血圧も上昇。肝臓からは糖が放出され、瞬時に筋肉へエネルギーを供給、いつもより強く素早く動けるよう促すという変化が起こります。動物が敵に出くわしたら闘うにしても逃げるにしても、最大のパフォーマンスで対応しなくてはいけませんからね。

この反応の結果が、人間の場合はいわゆる「火事場の馬鹿力」。問題は、この反応が命の危機だけでなく、精神的なストレスに晒されても起こってしまうということです。

現代社会は、私たちに慢性的なストレス(変化)を与えています。火事でも地震でもないのに、ストレスホルモンが過剰に分泌され続け、その結果、多くの人が日常的に、頭痛や肩こり、動悸などに悩まされています。

ストレス解消するよりも、溜めない人になる。

みなさんも、体に何らかのサインが現れているのに、忙しさを言い訳に、見ないフリをしているんじゃありませんか? 何年か前までは、私もそうでした。

でも、誇りにしている仕事で活躍したい、家族を支えたい、楽しい人生を送りたい、と思うなら、5年後も10年後も元気でいたいと思いますよね? そのためには今からストレスとの付き合い方を意識して学ぶことが欠かせません。

イライラしない、穏やかな生活を送るための方法

1. 毎日の習慣を作って、行き当たりばったりに一日を過ごさない

まずは朝。ギリギリに起きてバタバタ準備しないのは当然のこと。余裕を持って起床し、家の中のお気に入りスポットに座って、大きめのマグでハーブティを飲む時間くらいは欲しいものです。

仕事を始める前や合間には、精油を数滴手首に垂らして香りを吸い込みます。私は、大事なプレゼン前やイライラしがちな会議の前に、アロマオイルの香りで落ち着くようにしています。あなただったら、何を習慣にしますか? 柔軟体操や水を飲む、顔をマッサージする、など色々な方法があります。

仕事中や勉強中、家事の合間にも、数分はくつろぐように心がけましょう。タイマーを設定してもよいですし、私の場合はデスクの上の砂時計がリマインダーの役割を果たしています。気がついたら砂時計をひっくり返して3分間の休憩を楽しむのです。

ストレス解消するよりも、溜めない人になる。

2.音楽の力を借りる

音楽好きな人でもそうでなくても、シューマン共振、と呼ばれる7.38Hzで音楽を聴くと、とてもリラックスすることができると言われています。

それに加えて、私はバイノーラルビート(左右の耳で異なる周波数の音を聴かせることで音のうねりを起こすサウンド)のプレイリストを作成して、仕事中にヘッドフォンで聴いています。バイノーラルビートは脳波に作用して、瞑想状態をもたらすとされています。

イギリスの脳科学者が作ったバイノーラルビートのプレイリストが、音楽アプリ『Spotify』で無料入手できますので、ぜひ聴いてみてください。

3.深呼吸、何を置いても深呼吸が大切

簡単そうですが、ストレスフルで忙しい生活に流されている人は、こんなことすら実践できていません。過去の私もそうでした。

ただ深く吸って吐くだけでは意味がありません。私たちは、落ち着いて深呼吸する短い時間を取れないばかりか、深呼吸の方法すらよくわかっていないのです。

さあ、基本からやり直しましょう! 下腹部に手を置いて、鼻からゆっくり、2,3回に分けて深く息を吸い込み、口から吐き出します。口から息を吐き出すときに、ため息つく時のような音を出しながら行うと、張り詰めた気持ちを緩めることができます。

ところで、”片鼻呼吸法” って聞いたことありますか? ヨガの呼吸法の一種なのですが、片方の孔から吸った息を、もう片方の鼻の孔から吐き出し、それを交互に行うことで、自律神経を整えることができるそうです。乱れた心に静けさを与えてくれる効果的な方法です。ネットで検索すると、きちんとしたやり方を教えてくれるブログサイトなどが見つかりますよ。

ストレス解消するよりも、溜めない人になる。

4.食べなくてもいい時は食べない

疲れていると食べ過ぎになりがちです。さらには、「たくさん食べる女の子が好き」とかいった男性の声に乗せられて、自分が必要としている以上に食べている、なんてこともあるんじゃないですか?

きちんとした栄養バランスを維持できるのであれば、「食べること」は健康の味方です。でも、たくさんの実験や調査が、カフェインや糖分の摂り過ぎは、ストレス解消になるどころか、私たちのストレスレベルを上げる原因になることを示しています。

仕事の合間には、コーヒーよりもお茶、スイーツやスナック菓子よりも、ナッツやバナナ、ヨーグルトでエネルギーを補給するのが正解。食べなくていい時は食べない、という選択で、ストレスを未然に防止しましょう。

周りがコーヒーを飲んでいたり、話題のスイーツを食べているのに、自分だけその輪から外れるのは、なかなか難しいかもしれません。でも、誰よりも先に新しい価値に気がついた人間は、常に孤独なものです。我が道を行きましょう。私は「甘いものを食べると体調不良になりやすいから」と言って断っています。

ストレス解消するよりも、溜めない人になる。

5.ウォーキングで憑き物を落とす

「運動しなきゃ」と思っていても、具体的な行動に出られないなら、まずは歩くことから始めましょう。

ウォーキングには、ストレスホルモンレベルを低く保つ効果があり、取り組むことでリラックス感を与えてくれます。日常的にトレーニングしている人はよく、運動すると、その日起きた嫌な事を忘れられる、と言いますが、それと同じですね。

人は、誰かに嫌な事を言われたり、失敗してしまったり、嫉妬心を覚えたりするものですが、そういうダークな感情は、運動することで発散してしまいましょう。その第一歩がウォーキングなのです。

ウォーキングの効果については、こちらの記事をご覧ください >> 今すぐ歩き出したくなる!ウォーキングがもたらす9つの効果

さて、いかがでしたか? 以上が、私からのアドバイスです。

自分の心と体が発する声に耳を澄ませることは、この記事を読んでいるあなたが考えている以上に大切なことです。私たちはとても頭が良いので、自分の考えに従って行動しがちになっています。子どもの頃、親に「考えてから行動しなさい!」と叱られていた人でも(笑)。

たまにはパソコンやスマホを手放して、手のひらと手のひらをくっつけて、深呼吸。自分の考えに捉われず、心と体が求めているものを聞き取ってあげてください。

実は必要のない人間関係や、買う必要のない物、手を出す必要のない仕事、そういったものが見えてくるはずです。そういった全ての必要のないものの代わりに、音楽を聴いたり、運動をしたり、深呼吸する時間と余裕を自分に与えてあげられることができれば、あなたもストレスとかなり上手に付き合えるようになった、と言えるんじゃないでしょうか。

それではみなさん、心地よく、心穏やかに過ごしてくださいね。

引用元:Runtastic Blog

筆者:ヴェラ・シュヴァイガー

ヴェラ・シュヴァイガー

これまでに大学で栄養学と心理療法の分野を学ぶ。座右の銘はアインシュタインの名言「人生とは自転車に乗るようなものだ。ペダルをこぐのをやめなければ、転びはしない」。ヴェラにとってのバランスとは「マインドフルネスとヘルシーな習慣」によってキープされるもの。「一日一日、それぞれ異なる旅が待っています。それは、自分を磨く新しいチャンスです。」彼女の毎日はまさに絶えず回転する自転車のタイヤのように、軽快に、そして常に前進している。