体重が減らない原因って?停滞期を乗り越える方法は?医師504名に聞いてみました
本調査では、「体重が減らない原因で多いものは何ですか」という質問に対し、「栄養の偏った食事」、「カロリーを記録していない」、「飲み物の管理を怠っている」の順で回答されました。医師のコメントを見ると、炭水化物や糖質などに偏った食事や、消費カロリーよりも摂取カロリーが多いこと、さらに、高カロリーなドリンクやお酒を飲んでいることがあるとのことでした。続いて行った「体重が減らない停滞期を乗り越える効果的な方法は何ですか」という質問では、「生活習慣を見直す」との回答が最も多く、次に「停滞期を見込んで目標を設定する」、「急に食事制限や運動を増やさない」が続きました。医師のコメントからは、停滞期はカロリーや糖質を機械的に制限する、体重の記録を取る、焦らず継続することが大事といったアドバイスも見られたことから参考にしてみてください。
ダイエットしているけど、なかなか体重が減らない…。と悩んでいる方は多いのではないでしょうか。
色んな方法を試しても効果が見られないと、気分が落ち込んでしまいますよね。では、なぜ体重が落ちないのでしょうか。
また、体重がなかなか減らない停滞期を乗り越える良い方法があれば知りたいですよね。
そこで今回は、体重が減らない原因で多いもの、体重が減らない停滞期を乗り越える効果的な方法について、一般内科医、総合診療科医、代謝・内分泌科医、健診・予防医学医計504名の医師に聞いてみました。
※ 本調査は医師専用コミュニティサイトMedPeer(https:/ /medpeer.jp/)にて、2018年12月11日〜12月12日にかけて行われ、一般内科医、総合診療科医、代謝・内分泌科医、健診・予防医学医の504名から回答を頂きました。
体重が減らない原因とは?
まずは、「体重が減らない原因で多いものは何ですか」という質問に対し、以下の選択肢から選んでもらいコメントを頂きました。
・カロリーを記録していない
・栄養の偏った食事
・飲み物の管理を怠っている
・ストレスを感じている
・筋トレをしていない
・体重を測る時間がバラバラ
・睡眠時間が少ない
・目標が非現実的
・よく噛まないで食べている
・むくんでいる
・姿勢が悪い
・便秘
・その他
以下が結果となります。
60代男性 代謝・内分泌科 「栄養の偏った食事」
摂取カロリーや食べ方に問題があります。
50代男性 総合診療科 「栄養の偏った食事」
炭水化物の摂取過多が原因でしょう。
60代男性 一般内科 「栄養の偏った食事」
偏食が大きな原因だと思います。
60代男性 一般内科 「栄養の偏った食事」
糖質に偏った食事が原因の一つかと思います。
60代男性 一般内科 「栄養の偏った食事」
栄養過多が一番多いと思います。
60代男性 一般内科 「栄養の偏った食事」
主として栄養摂取時の管理不徹底によるものが多いと思われます。
60代男性 代謝・内分泌科 「カロリーを記録していない」
体重が減らない原因は摂取カロリーを把握していないからです。
40代男性 一般内科 「カロリーを記録していない」
消費カロリーよりも摂取カロリーの方が多いためです。
30代女性 一般内科 「カロリーを記録していない」
カロリーの摂りすぎが増加の原因ですので。
60代男性 総合診療科 「飲み物の管理を怠っている」
飲酒が原因なことが多いです。
60代男性 一般内科 「飲み物の管理を怠っている」
食事は注意しているといいつつも、高カロリーのドリンクを飲んでいることがあります。
集計の結果、体重が減らない原因で多いものは「栄養の偏った食事」との回答が最も多く、次に「カロリーを記録していない」、「飲み物の管理を怠っている」が続きました。
医師のコメントを見ると、炭水化物や糖質などに偏った食事が原因だと指摘する意見が目立ちました。体重で悩んでいる方は、炭水化物が多くないか食生活を見直してみると良いかもしれませんね。
また、消費カロリーよりも摂取カロリーが多いことも問題視されているようでした。さらに、食事は注意していても高カロリーなドリンクやお酒を飲んでいることがあるとのこと。飲み物に含まれているカロリーにもきちんと注意を向ける必要があるようですね。
回答の中で、自分に当てはまっているものがないかチェックしてみましょう。
体重が減らない停滞期を乗り越えるには?
続いて、「体重が減らない停滞期を乗り越える効果的な方法は何ですか」という質問に対し、以下の選択肢から選んでもらいコメントを頂きました。
・まずは今までの頑張りを認め自分を褒める
・急に食事制限や運動を増やさない
・ストレス解消する
・停滞期を見込んで目標を設定する
・生活習慣を見直す
・体重以外にも体の状態をこまめにチェックする
・ダイエットを続ける
・「チートデイ」を設ける
・その他
以下が結果となります。
50代男性 一般内科 「生活習慣を見直す」
体重の記録を取った上で、生活習慣を見直すのが一番だと思います。
40代女性 健診・予防医学 「生活習慣を見直す」
バランスの良い安定した生活ができれば自然と体重は安定します。
40代男性 代謝・内分泌科 「生活習慣を見直す」
決まった料理本で料理を作り、カロリー・糖質を機械的にセーブするのが良いです。
50代男性 一般内科 「生活習慣を見直す」
体重測定や生活習慣のチェックだと思います。
50代男性 一般内科 「生活習慣を見直す」
食事と運動療法を心がけることだと思います。
50代男性 総合診療科 「停滞期を見込んで目標を設定する」
小さな目標を立てるとやる気が出ます。
50代男性 総合診療科 「停滞期を見込んで目標を設定する」
焦らないことです。従来の生活習慣を改めて減量できたわけですから、その習慣を崩さない事です。
40代男性 一般内科 「停滞期を見込んで目標を設定する」
継続することが大事だと思います。
50代男性 総合診療科 「停滞期を見込んで目標を設定する」
地道に努力を続けてどこかでご褒美を設定するのが良いと思います。
30代女性 一般内科 「急に食事制限や運動を増やさない」
急激に食事を減らすとリバウンドします。
60代男性 一般内科 「急に食事制限や運動を増やさない」
急速な制限は危険だと思います。
40代男性 健診・予防医学化 「急に食事制限や運動を増やさない」
運動は徐々に始めていくのが肝要です。
今回の調査では、体重が減らない停滞期を乗り越える効果的な方法は「生活習慣を見直す」が最多で回答され、次に「停滞期を見込んで目標を設定する」、「急に食事制限や運動を増やさない」が続きました。
医師のコメントを見ると、体重の記録を取ることや、カロリーや糖質を機械的にセーブするのが良い、との見解が得られました。
さらに、停滞期は焦らず継続することが大事なようです。なかには、「小さな目標を立てるとやる気が出ます」とのアドバイスもありました。
大きすぎない、小さな目標を達成していくことが焦らず継続していくカギなのかもしれませんね。
体重が減らないのは、栄養の偏った食事・摂取カロリー過多が原因。飲み物にも注意を
本調査によれば、体重が減らない原因は、栄養の偏った食事・カロリーを記録していない・飲み物の管理を怠っていることが多いようです。
医師からは、炭水化物や糖質に偏った食事や、消費カロリーよりも摂取カロリーが多く、食事の制限をしていても飲み物のカロリーを制限していないことなどの意見が挙がりました。
続いて、体重が減らない停滞期を乗り越える効果的な方法については、生活習慣を見直す・停滞期を見込んで目標を設定する・急に食事制限や運動を増やさないことなどが支持を集めました。
体重の記録を取ることやカロリー・糖質を機械的にセーブするのが良いといったアドバイスや、焦らず継続することが大事といったコメントを頂いています。
ある医師からは、停滞期を乗り越えるために「小さな目標を立てるとやる気が出る」といったアドバイスもあったため、まずは小さな目標を立て、1つ1つ達成していくことからチャレンジしてみてはいかがでしょうか。