痩せるために効果的なウォーキングの所要時間とは?医師523名に聞いてみました
本調査の結果、「痩せるのに効果的なウォーキングの所要時間はどのくらいですか」という質問に対し、「30分」、「60分」、「1時間以上」の順で回答されました。「30分」との回答からは、「汗をかいたり、体脂肪が燃焼するのに20分以上の持続運動が必要」、「基礎代謝量を上回るから」といった理由が挙げられました。続いて「60分」と回答した医師からは、「長い時間歩かないと消費カロリーは小さい」とのコメントを頂いています。最後に、「1時間以上」と回答した医師は、「速度にもよるが、1時間以上はしないとメリットはない」とのこと。また、運動の強度次第、ウォーキングの速度が早ければ時間はもっと短くても良いとの声も一部寄せられたことから、所要時間とウォーキングの速度や強度は反比例の関係にあるようです。
ウォーキングで痩せるにはどのくらいの所要時間が必要なのか、詳しく知らない方も多いのではないでしょうか。
ダイエット効果を得られるか分からずにただ歩くよりも、「このくらい歩けば痩せられるから、あと何分歩こう!」と予めゴールが設定してあると続けやすいですよね。
そこで今回は、痩せるのに効果的なウォーキングの所要時間はどのくらいか、一般内科医、総合診療科医、代謝・内分泌科医、健診・予防医学医、計523名の医師に聞いてみました。
※ 本調査は医師専用コミュニティサイトMedPeer(https:/ /medpeer.jp/)にて、2018年12月18日〜12月19日にかけて行われ、一般内科医、総合診療科医、代謝・内分泌科医、健診・予防医学医の523名から回答を頂きました。
痩せるウォーキングの所要時間とは?
「痩せるのに効果的なウォーキングの所要時間はどのくらいですか」という質問に対し、以下の選択肢から選んでもらいコメントを頂きました。
・15分
・20分
・30分
・60分
・1時間以上
・その他
以下が結果となります。
集計の結果、痩せるのに効果的なウォーキングの所要時間は「30分」との回答が47%と最も多く、次に「60分」が16%、「1時間以上」が14%と続きました。
それでは、医師のコメントを見ていきましょう。
30分と回答した医師
・50代男性 一般内科 「30分」
脈拍を上げることが必要です。
・50代男性 一般内科 「30分」
4km/hで30分以上が最低ラインだと思います。
・30代男性 総合診療科 「30分」
年齢にもよりますが、30分以上が効果的だと思います。
・60代男性 一般内科 「30分」
インターバル歩行なら30分で十分効果あります。
・60代男性 一般内科 「30分」
汗をかくのにかかる時間が20分以上だと思います。
・50代男性 代謝・内分泌科 「30分」
やりすぎは長続きしません。
・60代男性 一般内科 「30分」
体脂肪が燃焼するには、20分以上の持続運動が必要と言われているので。
・50代男性 一般内科 「30分」
30分を基準としていますが、痩せる目的にもよるかと思います。筋肉維持をしつつ痩せるのであれば、運動療法としてはもっと時間が必要ですし、単純に脂肪の燃焼だけであれば30分で十分と考えています。
・50代男性 代謝・内分泌科 「30分」
体力や生活状況等によって個人差があるでしょう。
・40代男性 一般内科 「30分」
基礎代謝量を上回る基準からこのくらいは必要と考えています。
・70代男性 一般内科 「30分」
ウォーキングであれば、週に3〜4回の30分程度の実施が運動生理学的に勧められます。
・50代男性 一般内科 「30分」
運動の強度次第だと思います。
・50代男性 代謝・内分泌科 「30分」
負担が少なく持続できると思います。
「30分」との回答からは、「脈拍を上げることが必要」、「汗をかく、体脂肪が燃焼するのに20分以上の持続運動が必要」、「基礎代謝量を上回る基準はこのくらい」との意見が挙げられました。
医師のコメントを見る限り、ウォーキングで痩せるには、最低でも20分以上行う必要がありそうです。
しかし、「筋肉維持をしつつ痩せるのであれば、運動療法としてはもっと時間が必要。単純に脂肪の燃焼だけであれば30分で十分」との見解を述べた医師もいらっしゃいました。どのように痩せるかという目的によっても最適な所要時間は変わりそうです。
さらに、「運動の強度次第」との声もあります。時間だけでなくどのような運動をするかも意識する必要があるようですね。
一方で、「やりすぎは長続きしない」との指摘もあったことから、自分にとって無理のないペースでしっかり続けていくのが大事そうです。
60分と回答した医師
・50代男性 総合診療科 「60分」
身体が暖まってエネルギーを消費するようになるまでは時間がかかります。
・60代男性 一般内科 「60分」
痩せるのに効果的なウォーキングの所要時間は最低1時間、それも毎日する必要があります。
・50代男性 一般内科 「60分」
早歩きなら30分でも良いです。
・50代男性 一般内科 「60分」
長い時間歩かないと消費カロリーは小さいです。
・40代男性 一般内科 「60分」
速度にもよると思いますが、1時間は必要でしょう。
続いて、「60分」と回答した医師からは、「身体が暖まってエネルギーを消費するようになるまでは時間がかかる」、「長い時間歩かないと消費カロリーは小さい」との理由が挙げられました。
さらには、「最低1時間、それも毎日する必要がある」とのコメントも頂いています。
しかし、「早歩きなら30分でも良い」との意見も見られたことから、所要時間とウォーキングの速度は反比例の関係にあると考えて良いかもしれません。
1時間以上と回答した医師
・60代女性 健診・予防医学科 「1時間以上」
早足で1時間以上歩くと、ほぼ1ヶ月で1kg痩せる計算になります。あくまでも計算ですが。
・70代男性 一般内科 「1時間以上」
早歩きだともっと短い時間でも良いです。のんびり歩くと、3時間とか歩いてもさしてカロリーを消費しません。
・50代男性 一般内科 「1時間以上」
短時間だと痩せないので。
・50代女性 一般内科 「1時間以上」
痩せるためにはかなりの時間が必要と思います。
・50代男性 一般内科 「1時間以上」
痩せる目的では速度にもよると思いますが、1時間以上はしないとメリットはないかと思います。
最後に、「1時間以上」との回答した医師では、「短時間だと痩せない」「速度にもよるが、1時間以上はしないとメリットはない」と考えられていました。
また、「早歩きだともっと短い時間でも良い。のんびり歩くと、3時間とか歩いてもさしてカロリーを消費しない」との指摘も見受けられました。
このあたりは、「60分」と回答した医師と同じ考えがうかがえます。
なかには、「早足で1時間以上歩くと、ほぼ1ヶ月で1kg痩せる計算になる」との声も。ウォーキングで痩せたい方は歩くスピードも意識してみると良いかもしれませんね。
痩せるウォーキングの所要時間は30分以上。しかし、ウォーキングの速度によって変動あり
本調査によれば、痩せるのに効果的なウォーキングの所要時間は「30分」との回答が47%と最も多く、次に「60分」が16%、「1時間以上」が14%と続きました。
「30分」と答えた医師は、脈拍を上げる必要性や、体脂肪が燃焼するのに20分以上の持続運動が必要、基礎代謝量を上回る基準だからとの理由を挙げていました。
しかし、なかには「筋肉維持をしつつ痩せるならもっと時間が必要で、脂肪燃焼だけなら30分」との見解も見られたことから、どのように痩せたいかという目的によって最適な所要時間は変わるかもしれません。
「60分」と回答した医師では、「最低1時間を毎日する必要がある」。「1時間以上」との回答した医師では、「速度にもよるが、1時間以上はしないとメリットはない」と考えられていました。
なかには、「のんびり歩くと、3時間とか歩いてもさしてカロリーを消費しない」との見解など、ウォーキングの強度や速度も関係するといった声が多く寄せられたことから、時間だけでなく運動の負荷についても考慮する必要がありそうです。
どんな目的でウォーキングをするかはっきりとさせて、医師のコメントを参考に時間を決めることをおすすめします。
引用元:イシコメ 医師と患者をむすぶメディカルサービス
https://ishicome.medpeer.jp/entry/1584