ランニングで「ダイエット」をする前に押さえるべきこと
多くの人がランニングをしている理由を「ダイエット」と答えます。
ランニングはシューズさえあれば「手っ取り早く出来る感」があるので、すぐに始められるのはいいことですが、走り始める前に一度立ち止まって考えてみましょう。
「自分は走る準備が整っている身体なのか?」
「減量だけがダイエットのモチベーションになっていないか?」
ランニングを取り入れたダイエットは継続することで成果が出てきます。
これからダイエットのためにランニングを始めようと思っている方は是非お読みください!
ダイエット = これまでの習慣を変えること!
今の身体は、これまで食べた物や生活習慣の上に成り立っています。
ダイエットのために「走ろう!」と決めた方は、その習慣を変えようと一念発起された方ですよね!
確かに新しい刺激を取り入れることによる身体の変化は大きいです。
ランニングで呼吸回数が多くなり、酸素を取り込む量が増えるため、結果として血液の流れがよくなり顔色もよくなる。
と、目に見えてわかる変化も起こります。
ただし、呼吸回数が多くなるということは、同時に多くの酸素を身体中にたくさん送る必要があるため、心拍数が通常よりも上昇し、心臓や血管に負担をかけることになります。
まず確認して欲しいのは、自分の身体は
「健康体」なのか?
です。
人間は身体の急激な変化に弱い生き物です。
これまでの習慣を変えることは、心身共に負担をかけることになります。
ランニングを取り入れると同時に、
「いつも使う駅の1つ前の駅で降りて歩く」
「エスカレーターを使わず階段をる」
など、ランニングをしている状態と普段の生活の差を小さくしながら少しずつ変化をさせて習慣を変えていきましょう!
体重だけでなく体調の変化を楽しもう!
ダイエットを始めていくと、やっぱり気になるのは
「体重の変化」
ですよね。
体重は数字として目に見えるので認識しやすく、体重の増減をダイエットの成果としてとらえがちになってしまいます。
もちろん日々体重を気にするのは悪いことではありませんが、あくまでも
「身体のコンディションを確認する」
くらいの気持ちで計測することを意識してみましょう。
私たちの身体は日々変化しており、汗が出ただけでも体重は減りますし、食事を摂れば体重が増加します。
ランニングによるダイエットを行うのではれば、短期的な体重の増減よりも、ランニングによる体型や体調の変化を楽しみながら行ってみましょう。
たとえ体重に大きな変化が無くても
「以前よりウエストが引き締まった」
「便のお通じがよくなった」
「血流がよくなることで顔色がよくなった」
など・・・
数字には見えない身体の変化を感じることでダイエットを楽しく継続できるはずです。
ランニングによるダイエットはすぐ結果が得られるものではないのですが、着実に
「引き締まった」
「身体が軽くなってきた」
を感じていくことができます。
同時に、走ることで体調の変化を感じ、自分と向かい合う貴重な時間を作ることになります。
体重が停滞することもありますが、自分自身と向き合いながらランニングを続けていきましょう!
引用元:Runtastic Blog
筆者:渡辺 潤一 / Junichi Watanabe
1973年生まれ。40歳を超えた今も100mを10秒台で走る現役陸上選手。100m、200m、400mと、マスターズのアジア記録保持者。明治学院大学陸上部コーチ。整体サロンJ(ジェイ)代表。現役アスリートならではの感性で多くの身体の悩みにも対応し、マラソン選手、サッカー選手などのアスリートの顧客も多くパフォーマンスアップに貢献をしている。昨年は武井壮と共にフランス・リヨンで行われた世界マスターズ陸上でM40クラス(40〜44歳)の4×100mリレーに日本代表として出場。金メダルを獲得。個人種目200mでもメダルを獲得し今後の活躍を期待される。マガジンハウス「Tarzan」、ラジオ出演などメディアへも多数出演中。